弁護士特約

弁護士費用特約とは?

保険の契約や見直しをするにあたって良く耳にするのが「弁護士費用特約」といった言葉です。なんとなく

事故を起こしたら、トラブル時に弁護士依頼する時の弁護士費用を助けてくれるのかな?

といったイメージは湧くものの詳しいことは知らないという方が多いでしょう。

弁護士特約で知っておくべきこと

  • 弁護士特約は被害者の時にしか使えない
  • 過失割合は基本もらい事故(過失0)か過失が少ないケース

交通事故被害者時に弁護士特約を使って弁護士相談ができる

交通事故に強い弁護士に、弁護士特約を利用することで、自己負担0円で相談依頼ができる、とても便利な保険になります。自動車保険の特約なので、事故を起こしてしまった加害者の時に利用できそうですが、実は加害者時には利用できません。過失0のもらい事故や追突事故被害者の時に「弁護士特約」を利用できます。

過失割合と弁護士特約

そもそも、この特約が存在する背景には交通事故などにおける責任の過失割合について知っておく必要があります。

車同士の事故などで、こちらが交通ルールを順守しているのに向こうから、ぶつかってきたいわゆる「もらい事故の被害者」で、この特約は活きてきます。

まず、交通事故が起こった場合はどちらがどの程度悪いか(過失割合と言います)が判断されることになります。過失割合が10:0で相手が悪いこともあれば6:4くらいとこちら側にも相応の過失(信号を守っていなかった、ウインカーを出さなかった等)があることもあり、この判断は明確な基準がありますので警察の現場検証や聞き取り、ドライブレコーダーの精査などから、判例タイムズを元に割り出されることになるのです。

示談金と過失割合

たとえば自分が被害者で、加害者側にぶつかられて大怪我をしたとしましょう。

ただし自分の側にもミスがあり、8:2の過失割合(相手が8、自分が2)であるとします。事故によって負ったケガの治療費が1000万円だとすると、それを責任に応じて8:2で負担しますので自分の負担額は200万円です。そのお金は保険に加入していれば保険会社が支払ってくれるわけですが、当然保険会社は多く払いたくないですから加害者側と交渉したり過失割合を検証しなおしたりと面倒なことをすべて自分に代わって行ってくれます。

ところが、やっかいなケースがありそれが「過失割合が10:0の場合」ということです。さきに挙げた例で言うと、この事故で自分には責任がないため1000万円すべてを相手が支払うことになります。しかしそれは言い換えれば自分の保険会社は一切支払うことがなく無関係な立場になるため、相手方との交渉などに出てくれないのです。

いくら過失割合でこちらに非がなくても、ケガを抱えながらの加害者側の保険会社との交渉はとてもきついものですし相手が支払いを拒んだり非協力的、不誠実な態度をとった場合も自分で対応しなければなりません。

弁護士特約は被害者を保護する

悪質な相手なら弁護士などの専門家をたてて争ってきますが、それに対して自分は一人でやりあうことになるのです。

このような事態のために、

  • 「支払いが発生しないもらい事故などの場合も、保険会社はきちんとかかわりを持って交渉などにあたる」
  • 「その際の専門家、交通事故弁護士などへかかる費用を出す」

というのが弁護士費用特約になります。

現実的には、この弁護士特約無しで自動車保険などに加入するのは非常に危険だと言えるでしょう。先述のように自分がどんなに交通法規を守っていても事故は起こるものですし、支払いを渋ったりこちらを脅すような悪質な加害者も後を絶ちません。

そんな相手にケガをさせられたうえに治療費の請求に四苦八苦、最悪の場合知識がないために取りはぐれて自腹で治療などになってはやりきれないでしょう。そんなケースを避けるために弁護士特約をしっかりとチェックして、いざというときに頼れる保険やプランを選ぶことが大切です。こういった専門用語は保険に詳しくない一般の人間にはわかりにくいものですが、詳しくていねいな説明をしてくれる保険会社や担当者は信頼できると言えます。

よくわからないまま契約だけさせようとする会社は往々にして有事の際の対応もあまり親身ではなく、せっかくの保険料がもったいないことになってしまう可能性があるのです。安くない費用を支払いますから、プランや特約などの細部について納得出来るまで担当者に質問をしておきましょう。