追突事故でむち打ちになってしまった!慰謝料を請求する場合の相場は?

追突事故

追突事故の被害に遭ってしまって、むち打ちになってしまった場合、病院で診察を受けることになるでしょう。きちんとした治療を受けないと後遺症が残ってしまうこともあるので適切な治療を受けることが必要になりますが、この通院期間や後遺症の有無によって、慰謝料の額も変わってきます。今回はむち打ちの場合の通院頻度や期間、慰謝料の相場などについて解説します。

むち打ちになった時の通院頻度

交通事故に遭ってむち打ちになってしまった場合、どのぐらい通院した方がいいのかわからないという人も多いでしょう。むち打ちは個人差が大きいものですので、一概には言えないのですが大体週に3日ぐらいの通院が理想だと言われています。通院回数が少ないと、軽症だとみなされて治療の打ち切りをされてしまう可能性もあるからです。むち打ちは事故当日に症状が出ることもあれば、翌日やそれ以降に痛みや症状が出るという方も多くいますから、できるだけこまめに通院することが重要です。

症状の程度によっても、通院頻度や通院期間は違ってきます。比較的症状が軽い場合、首を動かすと軽く痛む程度で日常生活に支障がないという時には週に1回~3回程度の通院をするといいでしょう。中程度の症状、動かしていなくても痛みがあって仕事などに集中できないという場合には、週3回以上の通院をするのがいいとされています。症状が重い場合、頭痛やめまい、吐き気などがあって日常生活を送るのが困難という時には、可能な限り毎日の通院をした方が安心です。

むち打ちの症状は他人からは分かりにくいので、きちんと通院をして医師に自分の症状などを的確に伝えることが重要になります。通院をしていないと、保険会社からの治療費打ち止めということもありますから、症状がまだ少しでもあるという場合にはしっかりと通院をしていきましょう。まだ症状があるのに通院をせずに治療費の打ち切りをされてしまうと、そこから先の治療費は全額自己負担になってしまいますし、慰謝料の額にも関わってきますからきちんとした頻度で通院することが求められます。

むち打ちは継続して治療を

むち打ちの治療がすべて終わった後には、相手側の保険会社との示談交渉をすることになるでしょう。この時、慰謝料をできるだけ多くもらいたいと思うものです。その時にきちんと通院を続けて治療を継続していたという実績が重要になります。なぜなら、受け取れる慰謝料の中には「入通院慰謝料」というものがあるからです。この入通院慰謝料を適切な金額で受け取りたいという場合には、しっかりと継続して治療を続けておかないといけません。

通院をして治療を続けていないと軽症だったということになり、適切な金額が算定できなくなりますから、仕事が忙しかったり面倒だと思ったとしてもきちんと通院を続けましょう。また、通院をしていないと万が一後遺症が残ったという場合でも認定が難しくなってしまいます。むち打ちは個人差が大きいものだけに、数回の治療の完治する方もいれば治療をきちんと続けたとしても後遺症が残ってしまうという方もいます。

後遺症が残ってしまった時には「後遺障害認定」というものを申請して、「後遺障害慰謝料」というものを請求することができるのです。入通院慰謝料よりも高額になりますので後遺症が残った場合には請求することが望ましいのですが、後遺障害認定を申請するためには継続して通院しているということが必須の条件になってきます。そのため、通院をしていなかったけれども後遺症が出たということだと、後遺障害慰謝料を請求することができなくなってしまうのです。最初の症状が大したことがなかったとしても、後遺症が出る場合もありますから、もしもの時のことを考えて継続しての治療をするようにしましょう。

むち打ちで請求できる賠償金や慰謝料とは?

交通事故でむち打ちになってしまった場合に請求できる賠償金や慰謝料にはどのようなものがあるのでしょうか。

まず、賠償金から見ていきます。賠償金の中でもよく知られているのが「治療関係費」です。これはむち打ちになったことによってかかるさまざまな費用のことを言います。もし入院することになったのなら入院費や診療費、通院にかかる病院までの交通費、弁護士費といったような交通事故に遭ったことによってかかる諸々の費用がこれに含まれていますので、交通費や診療費が少額で遭った場合でも領収書はすべて残しておくようにしましょう。「休業損害」というものも請求できます。これは、交通事故によって仕事を休んだことによる損失の補填といったものになります。これは、会社員でなくても主夫や学生、無職の方でも適用されるものですので、弁護士などに相談してみましょう。「逸失利益」は、交通事故で後遺障害が残って仕事ができなくなってしまったことへの保証になります。むち打ちの場合でも後遺症が残って仕事に支障をきたすという場合には請求することが可能でしょう。

慰謝料には2種類あります。まずは、「入通院慰謝料」です。むち打ちによって入院した、または通院したという場合に認められる慰謝料になっていて、入院や通院の期間が長いほど高額になる慰謝料です。「後遺障害慰謝料」もあります。こちらは、逸失利益と似たようなものですが保証というものではなく、後遺症を抱えて生活していかなければいけないことへの精神的負担に対するものなのです。この後遺障害慰謝料は、保険会社と弁護士の間で提示額が大きく違っているというケースが多くなっています。

慰謝料の相場は?

慰謝料の相場を知る前に、追突事故によるむち打ちで慰謝料を請求する時の3つの基準について見ていきましょう。慰謝料を請求する時には、自賠責保険に請求する場合、任意保険会社が提示する場合、弁護士が相手側や保険会社に請求する場合という3つに分かれます。自賠責基準での慰謝料は、自賠法に基づく省令によって設定されているものになります。これは事故による最低限の補償を受けるためのものですので、その金額は低く設定されているのが一般的です。次に任意保険基準は任意で入っている保険会社の基準で設定されています。この場合は慰謝料は自賠責基準よりは多く設定されていますが、保険会社は営利企業であるためできるだけ払う金額を少なくしたいと考えています。そのため、慰謝料の金額は少なめということが多いです。最後は弁護士基準です。弁護士基準は保険会社と比べると慰謝料の金額が高いのが特徴です。裁判や示談の際に用いられる基準ですので、比較的高額であることが多くなっています。

慰謝料の相場は、どの基準で請求するか、また入院や通院の日数などによって変わってきます。ここでは、通院期間が3か月だった場合の相場を見ていきましょう。自賠責基準の場合はおよそ25万円程度、任意保険基準の場合にはおよそ37万円程度、弁護士基準の場合には73万円程度が相場となっています。後遺障害慰謝料も同じように3つの基準があり、弁護士基準での慰謝料が一番高くなっています。後遺障害慰謝料は後遺症の等級によっても金額は変わってきますので、できるだけ高い金額を請求したいという場合には弁護士などに相談するといいでしょう。

むち打ちの慰謝料をきちんともらうためには、しっかりと通院しよう

このように、追突事故に遭ってむち打ちになってしまったという時には慰謝料を請求することができます。慰謝料を適切な金額でもらいたいという場合には通院を継続している必要がありますので、面倒だと思わずに症状が完治するまで通院を続けるようにしてください。また、後遺症が残ってしまったという場合には、弁護士などに相談することで適切な金額の慰謝料をもらえる可能性が高まりますから、検討してみましょう。